『発達障がい』という言葉が 独り歩きしています
・授業中、落ち着いて席に座っていられなかったらADHDなの?
・黒板の字を上手に写せなかったら、学習障がいなの?
・ぞうきんを上手く絞れなかったら、感覚統合に問題あり?
・お友だちの嫌がることをつい言ってしまうのはアスペルガーだから?
・顔の表情が乏しいのは、自閉症のせい?
『発達障がい』って、とてもわかりにくいんです
専門医の下で発達検査・心理検査をすれば、その子の得意・不得意がかなりはっきり把握できます。
検査結果は、子育てするうえで、ひとつの指針になってもくれます。
けれど、多くの子どもたちは、そんなにはっきりときれいに『発達障がい』の範疇に収まるわけではありません。
『発達障がいかもしれないし、発達障がいではないかもしれない…』
定期的に専門医に通っている子どもたちだって、はっきりと診断名がついている子ばかりではありません。
それに、由緒正しき診断名がどの先生からも下りたからといって、医療機関で、診断がついた後のフォローがあるとは限らないのです。
だったら、どうしたらいいの?
・その時そのときで、何か大きな変化があったらすぐ対応できる機関の情報を持っておくこと。
・いつもいつも、『お母さんはあなたの味方である』ということを、子どもに言葉でアピールしつづけること。
・困ったら、誰かに助けを求めていいのだということを、繰り返し教えること。
・助けを求める方法を、想定される場面ごとに、母子で練習しておくこと。
これだけでも、お子さんの気持ちや状態が、落ち着いてくるかもしれません。
どの専門病院も予約待ちでいっぱいだから、心配しながら何ヶ月も何年も何もしないでいるよりは、病院に行くにしろ行かないにしろ、お子さんが『今』困っていることに目を向けて、少しでも楽になる手伝いをしましょう。
発達障がいであってもなくても、サポートの必要な子はいます。
わが子が発達障がいかどうかというより前に、子どもに『今必要なこと』は何なのか、いっしょに考えていきましょう。
具体的なノウハウを少しずつ身につけてきた先輩お母さんたちに、サポーターズミーティングでいろいろ聞いてみてください。
きっと役に立つお話が聞けますよ。