本当に苦しいのは子ども本人です…
我が子が発達障がいかどうか悩んでいる。
あるいは、漠然と不安をかかえている。
でも、どこに相談に行ったらいいかわからない。
学校にも行けているし、お友達もいないわけではない。
なんとなく気になるけど、気のせいかもしれないし。
やっぱり、もうちょっと、様子をみよう…
そんなお母さんにお願いです。
漠然とした不安を解消するためにも、そして何よりお子さんが健やかに成長していくために、一刻も早く相談機関の門をたたいて下さい。
お子さんが高熱に苦しんでいたら、あなたは「もし、悪い病気だといわれたらどうしよう…」と迷って病院に行くのをためらいますか?
どんな病気であるか自分で判断して、もしも治らない病気の可能性があると思ったら、家で様子を見ますか?
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きっとお子さんが高熱に苦しんでいたら、まず病院に行ってどんな病気か診てもらうのではないでしょうか?
その上で、医師が必要だと言えば、いろいろな検査を受けて何の病気か確認しようとするのではないでしょうか?
そして、高熱の原因がどんな病気であるのか、知ろうとするのではないでしょうか?
発達障がいは、高熱や激しい腹痛や止まらない咳のように、お子さんの苦しみがわかりやすくないかもしれません。
でも、激しい症状がないからといってお子さんの苦しみが軽いとは限りません。
半年以上お子さんのことでモヤモヤと気になることがあるのなら、相談窓口を訪れて、勧められたなら、まずWISC−?(ウィスク スリー)などの発達検査を受けてみましょう。
検査結果がなんでもなければ、悩みの大部分は解消されます。
検査結果に何らかの傾向が見られれば、その傾向にあわせて、お子さんの苦しさ・しんどさを取り除く支援方法を相談機関の担当者といっしょに実践していきましょう。
「うちの子は苦しんでない。」「それどころか、私やお友達を苦しめている。」といわれるお母さん。
暴力をふるってしまったり、周囲から見て困った行動をしてしまうこと事体が、本人は気づいていなくてもそのお子さんが困っている証拠です。
そこをわかってあげましょう。
病気にもすぐに治る病気、治るのに時間がかかる病気があるように、適切な支援を得ることが出来ても、すぐにはお母さんが望むような状態には、ならないかもしれません。
しかし、放っておいたら、お子さんもお母さんもそして周囲も、もっともっと困った苦しい状態になってしまうかもしれません。
放っておいて事態がこじれてしまってからよりも、早めに対処した方が支援の効果は高いでしょう。
やはり、問題を取り除く唯一の近道は、早期発見・早期療育だと思います。
どうか、お願いです。
一時のお母さんの『気持ち』で判断するのではなく、これから大人になって社会で生きていく『お子さんの人生』を第一に考えて、行動してください。
発達障がい児の母として、お子さんへの支援への第一歩を踏み出せないでいるお母さんへの思いを書いてみました。